いよいよ普通運賃の計算です。幹線では営業キロを運賃表にあてはめますが、その裏にある「賃率の逓減」と「端数処理」を理解すると、しくみが見えてきます。
普通運賃って、距離が2倍になったら値段も2倍になるの?
それがならないの。
JRの普通運賃は距離が伸びるほど1kmあたりが安くなる、賃率の逓減制がとられているのよ。
補足すると、本州3社の幹線は距離帯で賃率が段階的に下がります。
例として300kmまで約16円20銭、300km超600kmまで約12円85銭、といった具合です(いずれも例で改定されます)。
段階で変わると、計算が難しそうなのぉ?
順番に積むだけよ。
営業キロ400kmの幹線を例にするわね。
まず300kmまでは300×16.20=4,860円。
残りの100kmは賃率が下がって100×12.85=1,285円。
足すと4,860+1,285=6,145円ね。
最後に端数処理です。
この例では10円未満を四捨五入し、6,145円→6,150円が運賃になります。
ほんとに逓減してるのか、確かめられる?
いい着眼ね。
もし全区間を高いほうの16.20円で計算すると400×16.20=6,480円。
逓減を使った端数処理前の6,145円と比べてみて。
検算すると、6,480−6,145=335円の差は、300km超100kmぶんの賃率差(16.20−12.85=3.35円×100km=335円)にちょうど一致します。
逓減が効いている証拠ですね。
遠くまで乗る人ほど割安になるんですねぇ。
確認クイズ
JR幹線の普通運賃(賃率制)に関する説明として正しいものはどれか。
- 運賃は距離に完全に比例し、1kmあたりの単価は一定である
- 距離が伸びるほど1kmあたりの賃率が上がっていく
- 距離が伸びるほど1kmあたりの賃率は下がる(遠距離逓減)
- 端数処理は行わず、計算した金額をそのまま用いる
こたえを見る
正解: 3. 距離が伸びるほど1kmあたりの賃率は下がる(遠距離逓減)
賃率は遠距離ほど逓減します。正解は選択肢3。選択肢1・2は逓減制と矛盾し、選択肢4のように端数処理(例では10円未満四捨五入)は必要です。