大都市の近郊区間には、運賃計算の特例があります。どの経路で乗っても運賃が同じになる便利なしくみですが、引き換えの制限もあります。
東京の近くって、いろんな路線がぐるっとつながってるよね。
遠回りしたら運賃も高くなるの?
それが、ならないの。大都市近郊区間内だけで乗り降りする場合は、実際の経路にかかわらず最短経路の営業キロで運賃を計算するのよ。
補足すると、運賃は最短経路で計算しますが、実際の乗車は近郊区間内の別経路を通ってもかまいません。
ただし条件があります。
条件って、どんなものなんですかぁ?
2つあるわ。
ひとつは途中下車ができないこと。
もうひとつは有効期間が当日限りになること。
この2点が引き換えの制限ね。
数字で見てみたいな。
例えば最短経路の営業キロが40kmなら、例の賃率で40×16.20=648円、四捨五入で650円。
実際に55kmの経路で乗っても運賃は650円のままよ。
検算します。
もし実経路55kmで計算すると55×16.20=891円→890円。
近郊区間では最短の650円で済むので、利用者に有利だとわかります。
遠回りしても安いほうで計算してくれるんですねぇ。
その代わり途中下車はできず当日限り。
101km以上の乗車券は本来途中下車できるけれど、近郊区間内ではそれもできなくなる点が問われやすいわ。
確認クイズ
大都市近郊区間内相互発着の乗車券に関する説明として正しいものはどれか。
- 実際に乗車した経路の営業キロで運賃を計算する
- 最短経路の営業キロで運賃を計算し、途中下車はできない
- 有効期間は乗車日を含め2日間である
- 最短経路で計算するため、途中下車も自由にできる
こたえを見る
正解: 2. 最短経路の営業キロで運賃を計算し、途中下車はできない
最短経路で運賃計算・途中下車不可・当日限りが特例の柱です。正解は選択肢2。選択肢1は実経路計算で誤り、選択肢3は当日限り、選択肢4は途中下車不可の点で誤りです。